うじ金時

「記憶を無くして、名前すら分からない俺は…一体、何者なんだ？」「そんなの決まっている。お前の拾い主である私の愛玩動物（ペット）です。」日本の都市部から、やや離れた現在都市開発計画により新規の開発が活発となっている街――そんな街で、乾 創志（いぬい そうし）（♂）は、探偵助手をやっている。探偵白陽院 麗花（はくよういん れいか）（♀）、その従者である風間 ユリア（かざま ゆりあ）（♀）と共に探偵事務所の建物で共同生活をしている。「探偵助手」という肩書だが、とくに探偵向きのスキルがあるわけではなく、探偵助手らしい仕事よりも雑用が仕事の中心であり、現状の扱いは、力仕事担当の事務員と言ったところでしかない。そんな中途半端な探偵助手として、この探偵事務所に所属しているのは理由があった。――創志が麗花の拾った愛玩動物だったから。創志には自分に関する記憶が無い、いわゆる記憶喪失だった。その記憶喪失の原因となったと思われる大怪我をして倒れていた彼を麗花が保護し、治療を受けさせた。自分の名前など自分に関する情報の一切を失った彼に麗花は「乾 創志」という名前を与えた。そして、開設したばかりの自分の探偵事務所に助手として住ませることにした。そう、この探偵事務所は創志が住み込むくらいなんでもない大きさで、この3階建てのビルそのものが麗花の個人所有なのだ。この探偵事務所は独立開業を始めたばかりの探偵には豪華すぎると言える。しかも、探偵事務所の主要メンバーは優秀で早くも依頼が何件も来ているという状況…探偵助手として役に立っているのか悩む創志。そんなとき、いつも利用しているパン屋のバイトの女の子が探偵事務所を訪れる。自分はストーカーされている…犯人を突きとめて欲しい。しかし、それが巨大な事件への導入であるとは、誰も気づいていなかった…「コンビニ受取」対象商品です。詳しくはこちらをご覧ください。