井荻寿一

「文人」は売れっ子だったが、すっかりマンネリ化してしまい、かつてのファンからも見捨てられつつあるエロ漫画家。そんなある日、やってきたのは、新米編集者「まりか」。しかも彼女は、人手がないということで割り振られたエロ漫画のことなど何も知らないド素人。とうとう自分も見捨てられたかと半ば自棄になっている文人に対し、何とか原稿をいただけないかとせかしてくる。しかし新人をあてがわれたことで、プライドを傷つけられたうえに、女性としてのまりかにもさほど興味も無く、邪魔だから帰れと追い払おうとするが、「なんでもしますから！」と必死で言いつのるまりかに対し、エロ漫画の構図のモデルになってみろと無理難題を言う。それまで異性との交遊関係も無かったまりかだったが、悩んだ末、要求通りにエッチなポーズを取ってみせる。それを見て最初はあっけにとられた文人だが、さらに恥ずかしいポーズをとらせ、さらには服をはだけさせたりと、要求をエスカレートさせていく。とうとうすっかり脱がされてしまい、恥ずかしくて動けなくなってしまったまりか。その姿をみた文人は、暫く忘れていた創作意欲が吹き出すような衝動を覚え、一心不乱にペンを走らせ始める。その日上がった作品はかなりの出来で、編集でも読者にも好評だったため、再びレギュラー連載が決まった。かくて新米編集であるまりかは、月刊連載の原稿をもらいに来るため、足繁く文人の部屋に通うことになった。「コンビニ受取」対象商品です。詳しくはこちらをご覧ください。