大神ゆうき

母と二人きりで暮らしている主人公は、長期休暇の間に行うアルバイトを探していた。そんな折、母親から知り合いの屋敷でのアルバイトを依頼される。昔からの知り合いらしく、主人公のことを気にかけているという。時給が良いことと、母の知り合いということでOKを出す。住み込みであることと、家を出る際の「仲良くやるのよ」「気に入ったらそのまま住んでも良いから」という言葉が気になったが、変わり者の母が言うことなので、あまり気にはしていなかった。けれど実際にその場所へ行ってみると、出迎えてくれたのは可愛らしい女の子とメイドの二人、そして豪奢な屋敷だった。あっけにとられる主人公に、その女の子はあきれたように口を開いた。「アンタがお姉さまの息子なの？私の旦那様にしては、随分とパッとしない男ね」詳しく話を聞いてみれば、主人公とその女の子は許嫁らしい。決めたのは主人公の母と、女の子の両親。そして何より驚いたのは、彼女と主人公の母親たちは人間ではなく、吸血鬼ということだった。そして当然、息子である主人公も、吸血鬼の血が流れている。父親が人間だったこともあり、半分だけ吸血鬼の血が流れている主人公。しかし母親が高貴な身分の出であり、潜在的な血は濃いらしい。そういう理由もあり、母親はここへ行けといったのだと理解する。相性が悪ければ許嫁の関係を破棄しても良いと言われたこともあり、ひとまず共同生活を送りながら、相手のことを見極めようと屋敷で生活することを決めるのだった。「コンビニ受取」対象商品です。詳しくはこちらをご覧ください。