浦辺克斗

【内緒で買える】 星継駅蒐集箱 【1482apc11982】

過去は永遠に失われず―――現在は不変であり―――未来は待ってはいてくれない―――過去編前作『星継駅擾乱譚』より数世代前の時代の話。駅を宇宙港として復活させよう、その機能を残そうと苦闘する人々がいる一方、もうそういう過去は虚しいものとして、封印してしまおうとする人々がいる。大地上から宇宙への道が失われてしまった時代の哀話。「……だって、淋しいじゃありませんか。星々への航路をお仕舞いにするお葬式なんて」現在編人々の中に駅を宇宙港として蘇らせようとする者達がまた立ち現れる一方、駅の管理局にはそれを圧殺しようとする一派が隠伏しており、宇宙港としての機能を封印しようとしている。駅のステーションチルドレンである少年と瑛は、ある日ひょんなことから、管理局隠蔽派が企てたある陰謀に巻きこまれることになり―――「ほんとは違うンだ。俺はこんなのを探したかったんじゃない。もっと何か、すげえモノ、良いモノをみっけるつもりで……」未来編さらに数世代後。人々がある程度星々の世界を取り戻して以降の物語。『駅』は大地上と星々の中継ステーションとしての役目を取り戻しているのだが、それでも先史時代の華やかな頃には及ばない。大地上の人びとの科学力、技術力ではまだ外宇宙までは至らず、星々への道がこのままでは先細りになりかねない。微妙に停滞の風がまた立ち籠めつつある中、ある時駅に、誰もが忘れ去っていた(というよりその存在を知る者とてなかった)『過去の遺物』を携えた、すれっからしの女航宙士が降り立つ……。「ふふぅん、イイ感じにしっけた呑み屋だな。どいつもこいつも浮かねえ面しやがってるのも気に入った」これは『駅』の過去、現在、そして未来の物語。在りし日の其処が、いかにして現在に至り、そしていかなる未来に導かれていくのか。これは『駅』の、時を超えて紡がれる、物語―――「コンビニ受取」対象商品です。詳しくはこちらをご覧ください。
ファンタジー

【内緒で買える】 星継駅疾走軌 【1482apc10622】

どことも知れない世界、何時とも知れない時代の荒野の何処かに佇む『駅』。その『駅』を覆う濃く密な霧の中に聳立する巨大な影がある。駅の中で忘れ去られた一つの伝説。高く、長大で、得体の知れない機械の塊。それが今蘇る。その鋼鉄の腹の中に、過去と未来と現代を呑みこんで。その名は――暴走列車。贅を尽くした豪華客室車輛もあれば、寒々とした墓所、錬金術師の工房、清らかな山野渓流――さまざまな小世界が連結されている。あまりに長大な列車内部を往来するために、小列車まで敷設されているというありさま。この暴走列車に集められた者達がある。或いは『駅』の過去から、或いは『駅』の未来から。異なる時代に生き、本来なら出会う筈もなかった者達が、この奇怪異様な亡霊列車に集う。やがて彼らは疑問を抱く。――この列車から、どうやって降りればいいのか―――――この列車は、何処へと向かっているのか―――亡霊列車にて待ち受けていたのは、一人の娘。車掌と名乗るも、人間なのかすらも妖しい不気味な娘。その娘も、列車の目的地がどこであるのかは、知らず。不可思議な暗闇の中、亡霊列車は走り続ける。車両内部の奇妙な小世界を増殖させながら。社内の暗がりに、不気味に窺う視線を秘めたまま。亡霊列車は疾走する。その軌道の果てに何が待ち受けているのか、不明なままに。「コンビニ受取」対象商品です。詳しくはこちらをご覧ください。